北京語言大学
中日青年交流活動
北京語言大学外国語学部東方語言文化学院日本語学科で日本語を学んでいる学生と交流・ディスカッションをして1日過ごしました。
基調講演「私の中国での勉強と生活の日々」
まず日本語学科で講師をされている西田聡先生からのお話がありました。
小さいころから中国と関わりを持ち、中国語を学んできた先生が日本語・中国語を使えるという語学の点でも、中国の伝統的な話芸である相声でも活躍していたり、日本語の授業では実際に日本文化を体験する機会を設けていたりする文化の点でも日中の架け橋としてご活躍されていると知ることができました。
登場の時や新しい写真が出るたびに学生から歓声があがっているのも印象的でした。北京語言大学でもとても人気のある先生だということが、その様子からもわかりました。
中日青年友好交流体験談
日本と中国それぞれ3人ずつが、自身の交流体験について語る場でした。
中国側の青年は、訪日団に参加していた学生や早稲田大学に留学していたという学生などが登壇していました。
大学で一緒に学んでいる中国の留学生はたくさんいますが、なんとなく「国際交流」は自分にとって遠いもののような気持ちがしていました。
でも、今回のみなさんのお話を聞いて国際交流のチャンスは身近にたくさんあるということを確認し、積極的に関わっていきたいという気持ちになりました。
中国学生との交流ランチ
午後のプログラムは外国語学部の建物に移動して行われます。
今回は学生がフードデリバリーでおいしいランチボックスを用意してくれて、学生同士交流しながらお昼ごはんを食べました。近年、中国はフードデリバリーの文化が盛んで、普段の大学生活でもよく利用しているようです。
また、近くのタピオカドリンクのお店にも出かけました。ここで驚いたのはアプリ注文のシステムです。
学生におすすめを聞いて、これがいい!というとアプリを操作してその場で注文。
しばらくすると、商品受け取り口から注文したドリンクを受け取ることが出来ました。支払いはアプリ上で終わっており、注文するために長い列に並ぶ必要もなく、とても便利でした。
日本でも時々こういったサービスがあるけれど、浸透率・利用率が違うなと感じました。
グループディスカッション:SDGs(男女平等)における青年の責任
午後は5つのテーマに分かれてディスカッションを行いました。
①世界貿易保護主義が台頭する中の中国と日本
②結婚観
③青年の就業、起業
④キャッシュレス社会
⑤SDGs(国連持続可能な開発目標)の目標5「男女平等」における青年の責任
私は⑤SDGs(男女平等)における青年の責任というテーマのディスカッションに参加しました。SDGs自体に関する取り組みについてもそうですが、特に大学院進学決定後・入学以降、周囲から女性差別的な言動やハラスメント的な発言を受けることもあり、女性の社会進出が進んでいると言われている中国の実際の様子について同世代の青年から聞いてみたいという気持ちがありました。
参加していた中国青年たちの実感として、都市部では女性の社会的な立場はほぼ男性と変わらないと感じられること、ただ日本よりも地域差が激しいと感じられることがあるそうです。
また、自身が経験したり身近にあった出来事、男性参加者からはいわゆる男性像の押し付けについてなどの話も出ました。
最後にはポスター発表も行い、充実したディスカッションになりました。
この北京語言大学での活動が中国滞在中初めての大学生との交流の場でした。
中国の学生生活のことなど、自分たちにとって身近な内容での文化交流もできて楽しい時間を過ごすことが出来ました。
(2019.10.31)
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